以前に行ったことのある喫茶店の前にバス停があり、何気なくバス停の名前を見ると「自然公園前」とある。向かいは八王子の日本閣があるところ。前後を見渡すと丘陵地なので確かに自然に囲まれている感じはあるのだが、どこかに入り口らしき案内板とか標識とかはない。
車で帰り路で絹の道資料館の標識があってそこに寄った時にハイキングマップをいただいた。
それによると昭和25年に片倉から多摩市にかけての丘陵地を「都立多摩丘陵自然公園」として地域指定し、野猿峠ハイキングコースとして多くの人が訪れたという。しかし、昭和30年代以降、住宅地の開発で尾根道が分断されてバス停の名前と碑だけが残っているという。
そんなわけで、ハイキングマップに紹介されている「由井の里山」自然探索コース7.5kmを歩いた。
片倉駅から尾根道を伝って東京工科大学の外周をぐるりと回って戻るコース。
入り口までは新しい住宅街が迫っていて、尾根道の左右は国道16号や鉄道が走っているのに、尾根道に入ると人気は全くなく、別世界のよう。
道の両脇にところどころに家もあるが、まるで高原の別荘か、古くからの家の空家のようになっているものか、手前の新興住宅地との違いがすごい。
途中から建築資材置き場や廃材置き場になってしまっている。
下の方は駐車場になっているが、緑地の表示があったので入ってみた。
しかし少し行くと行き止まりだった。
今来たところを戻る。
歩けるのは車道が多い。道の前方左手に多摩丘陵自然公園碑が見えている。
指定して5年もしたらあっちこっち切り売りされて尾根道のハイキングする人もいなくなってしまったのですかね。開発重視は今も続いているわけです。
すぐ先の日本閣から教会音楽のような歌が聞こえていて、ちょうど駐車場の入り口の植栽の後ろから覗くと結婚式が行われていた。花嫁と父親がガーデンに入場するのが見えた。
朝、テレビではレポーターがやれ東京の車が神奈川のどこに何台とか、高速にこんなにとか入り口をすべて封鎖したという河川敷でわずか一組二組のバーベキューしに入ってきた人に一人がやるとみんなやるから出て行くようにと市の職員が注意する様子をずっとやっていた。
司会者がテレビでみんなが行くのをやるからますますみんな行くのかもしれないけど、それで空いている喫茶店に入ったりとかしないでほしい。というようなことも言っていた。結婚式とかもダメだと言っていたが、急に今日やることになった人などいないだろう。
数が増えているからとまるでヒステリーのようなレポートよりも、実際にかかっている人の中での無症状の人の症状や後遺症はないのかとか、重症者の割合は果たして増えているのか、熱が出たなら出たでどうすれば迅速に薬がもらえるのかとか、もっとレポートすることはあるのではないだろうか。何か専門家以外が言うと途端にコロナに関する注意が降るのだろうか。
知人のお子さんの結婚式は去年から2回延期して今月末にやることを決めたのは今年の初めで、もう延期はしないと言っている。
親戚も友人も地方からは来られないまま、それでもできることだけをやっていくしかないのだろう。
遠くからチラッと見えた結婚式に涙が出そうになる。
喫茶店で休憩してバスで帰ってもいいかと思っていたのだが、休まずそのまま残りの道を行く。
多摩養育園という施設の敷地を通り抜けて御殿山尾根道へ入る。
フェンスの向こう側は地図では東京工科大学の広い敷地のようだが、中側の尾根の緑道は整備されていて、綺麗な小道が平行に付いているのだが、こちらから入る門のようなものはなかった。
人に会わないので、藪でガサっと音がするとびっくりする。なんかいるのかもしれないけど、覗く勇気がなく足早に通り過ぎた。
急に広くなってなぜかガードレール。
八王子バイパスを横切る橋だった。八王子市街方面。
振り向いて橋本方面。
これも橋を渡ってきて鉄塔前で振り向いたところ。
前にもう一つ鉄塔。
出てきて突き当たりの右手を見る。今日は行かなかったが、この先が史跡 絹の道。700メートルぐらい行くと絹の道資料館がある。
反対側に行くとすぐ鑓水峠。
この階段を降りてあとは最初の片倉駅までもう住宅地の道を行くばかりだった。ところが、この階段が黒い毛虫がそれこそ上から下までたくさんいて、何故?こんなに階段に集まっているのかわからない。踏まれているのもいるけど、大抵生きていて多分もう登りたくない。
右手に住宅地、左手に緑地だが、ほとんど入るところはないようだ。
兵衛川を渡ると片倉駅。
追記 歩いた時間 2時間20分 12,013歩