2023も幸せに健やかに

のんびり過ごしているうちに、1月も半分過ぎた。

元日から4日間は初詣やお墓参りで5日からはいつもの月ともう変わらない。やはり年末年始はあまり歩く暇がなかったから、少し歩こうと近くに駅から一駅分、線路に沿って散歩した。

実はその前日、ツイッターでその駅から3分とあるカフェを見つけてフォローしたので、見つけたらお茶でも飲みたいと思ったのだ。オーガニック食材のカフェとあり、ランチもおいしそうな写真が載っていたので、気軽な気持ちで歩いて行った。一駅分でも5千歩もない距離で、駅の周辺をぷらぷら歩けば見つかるのかと考えていたが、甘かった。小さい店はいくつもあるのだが、目指す店はない。だいたい住所も載せてないし、ホームページもなく、食べログなども出てこない。介護施設の斜め前という文があり、その施設のビルまではわかったが、前は線路で向こうは畑で隣は公園だった。そのブロックを1周半して、見つからないので帰ろうと

思った時に、ツイッターでそのカフェの今日は誰もお客がこないというツイートが出てきた。人が来ないなら、せっかく近くにいるはずなので、もう一度探すことにして、線路の人しか渡れない踏切を渡っていくと、普通の住宅の中に看板があってそこが目指す店だとわかった。

OPENの文字があったので、住宅の玄関を開ける。当然鍵もかかっていなくて、玄関で靴を脱いで上がる。もちろんこんにちは〜と恐る恐る声は出すのだが、返事はない。

上がって三歩廊下をいくとリビングでテーブルと椅子が3組あり、一人の女性がスマホを見ていた。店内はそれほどの音量ではないが、音楽がかかっていて、私の足音や声に女性は気付かない。

こんにちは〜、を3回言ったがどうしても聞こえないようで、また玄関から足音とともに入るのだが、スマホを見ていて女性は気付いてくれない!

さらにスマホに反応しているのか、突然喋り出した。それも感情がこもっているようで、さすがにもう無理かも、帰ったほうがいいんじゃないかと人の家の廊下で考えている自分て何だとこの状況に焦るが、もうここまで来た以上帰れるわけもないと、考えているうちに曲が終わり音量が少し落ちた。すかさず、声をかけると向こうもびっくりしていたが、私はあたかも今上がってきたばかりですという態度で入って行ったのだった。

コーヒーとパウンドケーキをいただいて、場所がわからず挫折しそうになって、でもやっと見つけた話をして、さらに驚いたのが彼女が言うには「うちはノーマスク、ノーワクチンの人しか辿り着けない店なんです」とのことだった。

そうなんですね、と受け入れられる私はまさにその人なのだが、そんな人が他にどれだけいるのか、そりゃあお客もほとんどいないんじゃないかと思ったが、隣の市では割といるらしい。

ただツイッターではカフェのメニューや看板猫の話だったので、やっと行ったらそう言われて、途中で何度も諦めて帰ろうとしながら辿り着いた自分がただ不思議な気がしたのだった。

 

次の週は実家の母と会い、誕生日だったので北口の去年新しくできた店に行って食事をした。

強い風の吹いていた日で、その店か反対側の店かどちらにしようかと思っていたのだが、その風のせいでお店の人がパッとドアを開けてくれたので、吸い込まれるように入ってしまったのだ。メニューを選んで母の誕生日なんでと話したら、最後のデザートにお店からのプレゼントのケーキをいただいた。花火付きでお誕生日おめでとうございますと言われ、こちらも素敵なプレゼントにびっくりして喜んだ。

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