前回行った時にまだ修繕中で入れなかったのが、中に入れるようになったので、行ってみた。と書いていて、前回がいつかと思って過去のブログを探したのだが、見つからない。何回か書いている東京都文化財ウィークで前田家の洋館に行った記憶があるのだが、一体いつだったのだろう。
井の頭線の駒場東大前駅から歩く。数回しか歩いたことがないのにこの懐かしい感じはなんだろう。
和館に来たのは今回初めて。
旧前田家本邸は平成25年に重要文化財に指定されている。
広間が無料休憩所になっていて、縁側に座って日本庭園を眺める。木々から通り抜けてくる風がちょうど良い。いろんな鳥が飛び交っているのだが、姿は一瞬しか見えない。
緑色に目が癒されます。
そして、実は今日の目的、BUNDAN へ。
隣の日本近代文学館。通常の展示はお休みだったが、カフェは営業中だった。
前に文学館は来たのだが、カフェは覗いただけで入りそびれてしまっていたのだが、今日はここが目的で来た。
3時半まで朝食メニューも食べられるとのこと。周りをびっしり本に囲まれて、好きな本を読んでいいとのことだが、壁ぎわを見るとすぐ手の届くところに村上春樹の本がちょうど並んでいて、ハードボイルド・ワンダーランドもあったのだが、実は読んだことがないので取り出して見てみたい誘惑に駆られたが、さすがにそれを読みながらではべた過ぎるかと、変な自意識過剰で別の本を選ぶ。しかし、薄暗いカフェで字が小さいとなんか体が反り気味で、そう老眼が進んだことを思い知らされた。
他のメニューもみんな文学作品にちなんだものなのだが、私が読んだことはないものばかりだった。以前も敷居が高く感じてしまったのはそのせいもある。でも本に囲まれているのは好きだ。本の背表紙を眺めるのはワクワクする。梶井基次郎のレモンパフェ、次回は食べてみたい。
帰りの京王井の頭線に乗って、感じたこと。そんなに走行距離は長くはないこの路線は駅に着くたびに車掌さんがアナウンスでやれさっさと降りろ、降りた人に続いてすぐ乗れ、空いたドアから乗れともちろんこんな口調ではないけれど、私にはかなりイラついているように聞こえた。車掌さんが自分の扉を閉める時も、バタンとゆっくり乗車する乗客(学生が多い?)に怒っているのかな?とも感じた。停車時間にそんなに秒刻みで時間が遅れてしまうのが、心配なのだろうか。
しかし、乗客を見回すと、なんか全員がスマホに釘付けでそんなことを感じるのは私だけなのだろうか。井の頭線の線路の両脇は紫陽花がどこまでもずっと並んでいて、車窓から眺めはもう渋谷に近い都内ということが信じられないくらい、のんびりとした街並みなのだが、毎日のように乗っている人には関係ないのだろう。どこかの電車で窓にも全部広告が貼られて、苦情を言っている人が新聞のコラムであったと思うが、これでは広告だろうが、外の景色だろうが、関係なさそうだ。やれ、早く降りと、早く乗れと言われてもそれにも気がつかないのか当たり前になっているのだろう。