「ミス・サイゴン」を観た

八月最後の日に八月最初のブログを書く。夏休みの最後の日に読書感想文まだ書いてないの気分に似ている。遠い日のかすかな記憶。感傷に浸る暇もなかったろうが、なぜか同じように暑くてもなんとなく寂しいのは日本人の感覚なのかしら。

昨日は帝国劇場で都民半額チケットが当たってミスサイゴンを観てきた。ミュージカルをそれまでほとんど見たことがなかったので、初演から30年の記念の公演ということだが、内容はほとんど知らず、帝国劇場すら初めてだ。

先週は3日間、出演者がコロナに感染して公演が中止になっていたことを、前日にホームページを見て知った。再開して出演者に変更があったようで、キム役が高畑充希に変わっていた。

席は全部埋まっていて、観客の感染対策はマスクの着用と水分補給は最小限、おかえりは寄り道せずにまっすぐにとアナウンスしていた。

早く着いたのでロビーの喫茶で軽食が食べられるとあったので行ってみた。食べ物はチョコスコーン一種類だけで飲み物はチョイスできるが、一つづつの机が離れて並んでいてみんな窓の方を見てトレーのものを食べる。今自分が中学校の教室の給食を味わっているような、ちょっとシュールな映画を見ているような気持ちになる。

ストーリーの予備知識もなかったのだが、舞台が始まるとたくさんの出演者と演出ととにかく圧倒されて、時間があっという間に過ぎていった。終わってから1階席ではスタンディングオベーションしてるのに2階席はそんなに立ち上がる人がいなくて、私は立ち上がってからちょっとあれっと思った。31日で東京の公演は最後だが、11月まで公演は続く。

30周年だというのにストーリーも知らなかった、そしてベトナム戦争もよく知らないということを今更ながら知る。

 

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