「堀文子 植物画の軌跡」を観た

銀座のナカジマアートで『堀文子 植物画の軌跡』という企画展をやっていて、観に行ってきた。彼女は女子美術専門学校を卒業して、就職難の時代に帝大(現・東京大学農学部作物学教室で記録画を描く仕事に就いている。彼女のアトリエには科学者の観察眼で緻密に書き込まれた植物のスケッチ帳が千冊以上残されていたそう。

またスケッチが載った新刊もあったので、絵葉書と共に購入した。

堀文子の生き方は「群れない、慣れない、頼らない」だと語っている。70歳でイタリア暮らしをしたり、82歳で幻のブルーポピーを見るためにヒマラヤに登ったり、“行きたかったら、ある日突然消えたように行ってしまう“潔い生き方にすごく惹かれる。

「人には愛されないこと」がモットーだと言い、今の人たちがみんなと同じでなくては不安になってしまうのは「個」がなくなっていて、これは日本という国の精神状態が弱っていて精神の自立がない社会だと言う。

彼女の絵も言葉もその生き方そのものにとても強く惹かれる。

前回ナカジマアートに観に行ったのは2017年でそれから6年も経っていたことになる。残念ながらその間に100歳でお亡くなりになってしまった。

 

plumarrri.hatenadiary.com

 

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