ずいぶん間が空いてしまったが、もう2022年。松濤美術館に行こうと思って昔新聞に紹介と割引券が付いていたのを手帳に挟んだまま既に5年経っていた。
今年開館40周年記念で松濤美術館を設計した建築家白井晟一入門をやっていて今月は建物公開をしている。美術館の建物自体を鑑賞することができる。
井の頭線の神泉駅から歩いて5分。ただすぐそばに渋谷がある気配は感じられる。静かだがちょっとうるさそうな微妙な土地だ。
入り口右手にある蛇口
入って受付でチケットを買ってそのまま進むと吹き抜けを渡る橋。
建物の中心が地下2階から地上2階までの吹き抜けとなっている。
写真は渡り終わってから振り向いて写したが、自分が写り込んでいる・・よく見るといたるところに移ってしまっていて、すみません・・
2階からと地下2階からの噴水
地下2階から
見上げると楕円形の空
ブリッジを渡ると地下一階の展示室を見下ろす回廊になっている
エンブレム SHOTOH の文字が読めるが複雑な模様の組み合わせだ。
1階から地下へ螺旋階段で降りる。
エンブレムも照明も白井のデザイン。地下2階の照度がオリジナルの「暗さ」で他の階は安全と為明るくしてあるとのこと。しかしどちらに惹かれるかというと・・
地下1階
さらに降りて地下2階へ
下から上を見上げる 最近らせんにとても魅かれるのでじっくり味わう。
地下2階では茶室が初公開とのこと。
エレベーターにて地上2階へ
地下1階と似ているが鏡のデザインは一つ一つみんな違う
特別陳列室からサロンミューゼ(第2展示室)
ドアノブ
限られた敷地にギリギリまで詰め込みながら中央が大胆な吹き抜けになっていて、周りの空間とは全く別世界の空気を作っている。細部に至る凝ったデザインから伝わるメッセージや精神を感じていたい。有機的な曲線は人生に不可欠だと感じる。
本当はこの空気にどっぷりと浸っていたいが、滞在は短くで帰ってきた。