清泉女子大学本館は島津家の邸宅として大正6年に完成した洋館で、都指定有形文化財になっている。6日に一般公開されると東京新聞で読み、訪れた。
場所は五反田、大崎、高輪台から徒歩10分、品川駅から徒歩15分。通称島津山と呼ばれる高台にある。高輪台から歩いたが、ビル一つ分先の道を曲がってしまったら、どんどん下ってしまい階段を上って正しい方へ戻ろうとするが迷ってしまい、道を聞く。地図では平面だが、実際にはすごい高低差があって、学校だから大きな建物ですぐわかると思ったら、ここら辺はみんな大きな家やそれらしい雰囲気のある建物ばかりだった。
下の道からは建物は見えなかった。門を入ると長い坂道。
東京新聞の記事を引用。
旧島津邸は1917(大正6)年に完成。鹿鳴館や神田のニコライ堂を手がけた英国人建築家ジョサイア・コンドル(1852〜1920年)による晩年の傑作と言われる。地上2階、地下1階のレンガ造りで、延べ面積は約1800平方メートル。ルネサンス様式を基調とした外観は、壁に白いタイルを使い、曲線的に張り出した2層のベランダが特徴的だ。
玄関の上部のステンドグラスに島津家の家紋が見える。
改修工事のために正面玄関の塗装を剥がしたところで今だけ白木の素材と草花の彫刻が浮き出てはっきりと見えるとのことだった。
行くまで知らなかったのだが、この日はフォトコンテストイベントというものが行われていて、この後に学生が大島紬の着物を着てモデルとなり写真家による人物撮影指導で男性の撮影者がたくさん入ってきて上の写真の花は倒れていたり、階段のカーペットに庭から来た人の靴の泥が落ちていたり、片付けに回っている人が大変そうだった。
竣工100年記念として去年から年に何回か撮影のために特別公開されていて、毎年コンテストをやっているらしい。
受付から入ってすぐ左手に礼拝室がある。各部屋にもマリア様や壁には十字架がかかっている。ステンドグラスの島津家の丸に十字の家紋はキリスト教と関係はないのだが、雰囲気があっていて、今の学校のためにデザインされたかのようにも見える。
各部屋は今でも学長室、会議室や教室として使われている。
奥庭に出たところ。
フウの木。その他見事な木がたくさんある。