プラスチックの分別

今年になってから、ゴミ収集のプラスチックの分別が変わった。ニュースでも取り上げられているが、今まで安易に中国に売ってリサイクルオッケーとしていたために、中国が受け入れをやめたので本気で処理をしなくてはいかなくなってきて、より厳密に分別しなくてはならなくなってきたのだ。

23区と多摩地区、それも自治体によるが随分違う。23区と比べると他はずっと細かく厳しい。実家は杉並区なのだが、燃えるゴミは無料だし、分別もずっとゆるくて、こんなに出し放題なのかと同じ東京都のはずなのにすごい違いを感じる。

まあ文句は言わずに分別するのだが、今回のプラスチックを容器包装プラスチック(週一回収集)と製品プラスチック(2週に一回)とに分けるというのだが、細かくてわかりにくい。今までもプラスチックのハンガー、バケツ、植木鉢など9品目に限ってプラスチックの日ではなく別に回収していたのだが、今後はプラのリサイクルマークの無いプラスチックはすべて分けなくてはいけなくなった。プラスチックのタッパーやおもちゃ、文房具、CDケースなどは製品プラスチックということになるという。一覧表を見てちゃんと分けなくてはいけないのだが、それによるとストローは製品プラスチックでストローの袋は容器包装プラスチックになるという。捨てる時にいちいちこれはどっちと迷うのだが、名前がちゃんと一覧表に載っていないものは悩んでしまう。例えば、ジップロックは?フルーツキャップは?その他お弁当の容器が汚れていないのはもちろんだけど、値段とか書いたシールの紙は全部綺麗に剥がさないとダメなの?それってかなり手間がかかる。都内ならみんな燃やせるゴミに入れてしまうんだけど、こちらは有料だから洗ったり剥がしたり。

プラスチック自体は無料で回収されるのだが、それには透明または半透明の袋に入れて出すことになっている。で、先週、半透明の45リットルの袋で出したところ、中の黄色い梅干しの入っていた容器に袋の上からマジックで黒丸をつけられて、分別されていませんという紙が貼られて回収してもらえなかったのだ。

その容器は底にプラスチックのリサイクルマークが付いていたが、半透明の袋の中で向きも底のところはまず見えなかったと思う。単純に硬そうなプラスチックが見えたので回収してもらえなかったのだろう。こちらも来週まで出しっぱなしにできるわけもなく、まず清掃課に電話した。しかし全然繋がらない。数回かけて、今度は市役所に直接かけて清掃課に回してもらい、話をすると、リサイクルマークが付いているものは回収するので、回収する人が間違えたので、後から回収に来ますとのことだった。

ゴミの回収事業は昔は市の職員だったが、数年前に有料の袋の導入と個別回収になった時に清掃業者に委託するという形になり、そちらの業者の人が間違えたという訳である。このわかりにくいゴミ分別の基準と一覧表は市が作っているのだが、分別してないものを回収して困るのも、分別してあるのに回収しなくて謝るのもみんな業者の人に責任を押し付けているようで、かわいそうな気もした。

電話した後で外出して、帰ってきた時には無事回収されていた。45リットルの袋がそのまま置いて行かれた時は、周りの人に思わず話をしたが、翌朝、ポストに昨日のお詫びが手書きで書かれて入れてあって、こちらの方が回収の人に申し訳ない気がした。なぜなら、いくらプロだからすぐわかるといったって、半透明の袋に詰め込まれたもの全てがわかるわけないし、ましてや底にリサイクルマークが付いているかどうかまではまず見えないはず。

他の人に話したら、分別がちゃんとできていないと回収してもらえなかった家は他にもかなりあるようで、輪ゴムが入ってたとか、カゴが入っているとか、置いて行かれたようだ。

リサイクルするためには厳しく分別してなくては出来ない。そのためには各家庭が徹底して分別しなくてはいけない。しかし、市は今までリサイクルと言っても業者に売ってしまえば収入として入ってくるのでそれだけで終わっていたのではないだろうか。その業者がどのようにリサイクルして完全に処理され再利用されているのかというところには全く知らん顔をしていたのだ。

紙のリサイクルも以前はトイレットペーパーにしたものを安く売っていたのだが、数年前に市民が分別してリサイクルの意識ができたのでといって辞めてしまっていたが、市にとっては紙を売ることによって収入になるのでそれでいいという感じだった。本当はそれをトイレットペーパーにすることには普通のトイレットペーパーよりコストが高いのだから市がその分補助するなりして売ることでリサイクルになっていくはずなのだが、市の方では売って終わりという言い方であまりにも意識が低すぎると思った。

少し前に、テレビでスターバックスのプラスチック製品をリサイクルして自社で使う備品などを作っていくという取り組みをやっていた。今、木でできているコンテナ台をリサイクルプラスチックで作っていたのだが、木はダメになれば焼却することもできるが、プラスチックはなかなか消えてなくならない。今処理しきれていないプラスチックはこれからも処理する必要があるにしても、今後さらに増やさない取り組みこそ持続可能な循環を可能にするのではないだろうか。

本当を言えば冬の寒い時に冷たいフラペチーノは売りません!くらいのことを言って欲しい。そうすればプラスチックのカップのストローも一年の半分売らないと言うだけで半減できるのに!

なのにテレビでは昨日もちょっと暑いと言ってかき氷が何十食売れましたとか言っていた。煽り煽られ踊らされ。

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