深大寺の灌仏会

4月8日はお釈迦さまの誕生日で、かなり昔になるが、偶然深大寺に行った日で花まつりをやっていた。

神代植物公園を通っていくのだが、ちょうど花桃園の枝垂れ八重桃が満開だった時期でこれが桃源郷というものかと感じた。

後からわかるが、そんな美しい景色に出会うのもほんとうに奇跡のような瞬間なのだ。行きたいと思っても、花が満開の時期にたまたまいくということはまずない。それがお釈迦さまの誕生日だったので、その頃になるといつも思い出す。

そして土曜日、天気予報ではかなり荒れる天気になると言っていて、薄黒い雲もあるが晴れ間もあるという微妙な天気だったが、天気の荒れない午前中のうちにと家を出た。

神代植物公園に車を停めて、公園を横切っていった。枝垂れ花桃はもう時期を過ぎていたが、その先の八重桜はまさに満開だった。

ちょうど対角線の反対側が深大寺門でそこは公園の外になるが入場券を見せれば再入場できる。出たところが本堂の後ろになるのでぐるりと回って降りていく。

それにしても土曜日だし、花の時期だしすごく混んでいるだろうと思っていたが、天気予報を聞いてみんな出かけるのを控えたのか駐車場もお寺もすごく空いていた。

金曜日は外を歩くのも怖いくらいの強風だったし、テレビの天気予報での落雷、突風、急な強い雨、雹に気をつけてと言われて、外に出るのを躊躇う人も多かったのかもしれない。

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蓮華座の中のお茶を柄杓でお釈迦さまにかけてお参りして、横のテントで甘茶を頂く。甘茶という植物は見た目はガクアジサイヤマアジサイの一種ではあるのだがアジサイは毒があると聞いたことがあるが、見た目で違いがわからない。厚生労働省の自然毒のリスクプロファイルで見ると、両方とも中毒の発生事例はあるが、どちらも毒の成分があるのかどうかはっきりとわかっていないようだ。ただ甘茶は古くから飲まれていて、日本薬局方に収載されていて、有毒成分はまったく報告されていないとあった。アジサイも毒性成分は明らかになっていないのだが、食用は避けるべきという。甘茶も薬として飲まれるということは、毒性も全くないとは言えないのだろうが、飲むとすごく甘い。この甘さは砂糖も何も加えてない、甘茶そのものの甘さと書いてあった。
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再び神代植物公園に入る。この緑は今だけの色。
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温室の中は今は人とすれ違わないように一筆書きで回るように道順ができていた。

駐車場から行きと帰りで違う道を通って、深大寺を回って5千歩くらいで、歩くのにちょうどよい距離だった。

戻ったところで空気に湿気が感じられてそろそろ雨が降るそうな気配になってきて、ほとんど写真も撮らなかったのが残念。

結局そんなに天気が荒れたわけではなく、おかげさまでタイミングよく灌仏会に行って来られて良かった。

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