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梅の郷から梅が消える

今日は暖かくてまだ梅が見頃になったというのに、もう桜が咲くという。前はもっと順繰りに季節の花が咲いていた様に思うが今はとにかく咲き出したらみんな一遍に咲きだすこの頃。

先週末、お彼岸でお墓参りと親戚の家へと回って、最後に青梅の梅郷の梅干しや梅製品を売っているお店に寄った。

私は子供の頃から梅肉エキスというものをお腹の調子が悪いといつも母に飲まされた。私が子供の時のものはすでに既製品であったが、祖母は昔は自家製で作っていたらしい。エキスだと蜂蜜のような感じでスプーンで飲むが青梅の果汁何キロ分だかが煮詰まって何十グラムになっているので舐めるには酸っぱいというかとても濃い。それを丸薬にしたものがこちらのお店で手作りで作っていて、いつもそれを買いに行っていた。子供達にもお腹の具合の悪い時だけでなく、風邪や車酔いの時や修学旅行の常備薬としてこれだけは持たせていた。

しかし、数年前にNHKでインフルエンザにも効く(その時テレビでは犬がということだったが)とやってから毎年出来るとすぐに売り切れてしまうようになった。

それでも、梅干しや、梅の甘露煮やらを買いに、一年に何回かお墓参りの帰り道に寄っていた。お店の中は喫茶室もあり、コーヒーや葛きりなどの甘味も寄ると頂いた。梅に因んだ陶器もあり、家族もいつも寄るのを楽しみにしていた。

それがこの何年かの梅のウイルスに因る梅の伐採でどんなに大変になったことかいつも気に掛かってはいた。お店に着いたのはすでに夕方だったので、梅祭りの観光客もあったのか、もうお店の商品がほとんど売り切れていた。小梅干しと数少なくなった梅のお菓子と梅の陶器を買った。

私に向ってお店の女将さんがこのお店は3月一杯までになりました、と言った。梅の公園に梅がなくなり観光客が減り、梅干しの梅の生産もなくなり、これからは自宅の方で、実家の方から取り寄せた群馬の梅で梅干しを漬けたものを売るということだった。

 

来年から梅の公園には梅の花はない。

 

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