今日も食べ物の話。
駅のコンコースに焼きぐりのお店が期間限定で来ていた。京の焼きぐりやさんだった。都内の駅では見たここがあるが立川では初めてらしい。
おやつに買った。
並んで自分の番になり、買う量を言う前にこの栗はどこのですか?と聞いてみた。
お兄さんはほんの少し間があったが、中国のです。と答えた。
その後、岐阜の栗を持って行って向こうで作って輸入しているんです、と説明してくれた。だから大きくて甘い栗なんです、と。
お店のカードには京都で焼きぐりを売り始めたのが初まり、と書かれてたが、栗の産地は特に触れていなかった。パッケージの後ろのシールには産地が書かれていたが、ほとんどの人は買うまではわからない。
お兄さんのわずかの間の間に知らずに買って行く人の面影が浮かんだのだろうか。
そんな話を家でしたら、子供が昔エジプトのお土産を頂いたら、ボールペンは韓国製、Tシャツは中国製だったね、と言った。
昨日は立川で地産地消シンポジウムというのが行われていると新聞に紹介されていたので、申し込んで聞きに行ってきた。
主催は公益財団法人 東京都農林水産振興財団で、小平市の生産者の宮寺光政さん、青山のレストランの総料理長の神保佳永さん、八王子市の農業を営むお母さん達の総菜店をやっている井上京子さんのお話があった。
その後東京野菜で作った神保シェフと、八王子のお総菜店「はちまきや」のお料理の試食があり、更にメンバーが加わってパネルディスカッションがあった。
話の中で東京23区のうち、13区にはもう農地がないということを知った。
生産者の方で自家採取して、江戸東京野菜を育てている方がいると知って、また飲食店でそういう野菜や地元の畜産品をだしているお店も色々あると知った。
このシンポジウムも参加者の大半は関係者(生産者や経営者)のためのものであるように感じたが、こういう情報が私の様な一般の消費者でも聞くことが出来てとても興味深かった。
左の上から時計回りに
はちまきおこわ、東京Xと大根煮物、東京Xのもつ煮、品川蕪の白味噌グラタン、のらぼう菜とベーコンのキッシュロレーヌ、東京大根と鶏挽肉のリピエーノ。
食べること、全てはここから始まる。食べ物を前にすると生産してくれる人、その土地、その種、エネルギー、どうしても全部が繋がってしまう。
何を食べてどう生きて行くのか、そんなことを感じてしまう。
都知事選の入場整理券が送られてきた。