鉄野錆夫

・・飲む・・

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南部鉄器の鉄瓶。ちょうど一人分のお湯をわかすのに適量で、午後に一人でコーヒーを飲む時にいつも使っている。

湧いたお湯をドリップに注ぎ、空になった鉄瓶は再び蓋を開けたままコンロの上に置いておくとすぐ熱で水分が蒸発して乾く。

それでも写真で見えるようにサビはついてしまう。最初はこれを水洗いしたり、こすったりしていたが、いくらやってもすぐサビがつくので今はやっていない。というか、サビはそんなに体に悪いかというと、もし、このサビがお湯の中に溶け込んでそれを飲んだとしてもどう影響が出るのか気にしてもしょうがないと思えてきたからだ。

昔、テレビの料理番組でおせちの黒豆の作り方をやっていて、「昔はここで釘を入れましたが、今は入れません」というような話をした。ツヤを良くするために入れていたが、体に悪いから今は入れないという意味だったように思う。

鉄分は体に必要だけど、サビは良くないだろう、と思うのは、体が錆びるのが病気の原因だったとかいうようなタイトルの本を以前見かけたせいもある。体がサビないためにはサビをとってはいけないと思っていたような気がする。

そう考えてみると、最近洗面所に置いておいた、銅のコップの中が緑色と黒の汚れが付いていて銅だから、緑青、え猛毒?と思ってネットで調べてみたら、それって昭和の時代の間違った教科書の記載だったみたいで、今では緑青は毒ではないと書かれているのを見つけた。

自分の常識の方が錆び付いてきていた。

アルミの鍋がアルツハイマーの原因だという説も話題になったが、今でもアルミの雪平鍋は活躍中である。

だんだんいいの悪いので相手を変える年でもなくなってきた。

鉄野錆夫とも末永く付き合っていこうと思っている。

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