ツバメと名前のわからない鳥の話

先月、近所のモスバーガーのテラス席の頭上でツバメが巣を作った。その後、2週間くらい内装工事をしてお店は閉まっていたが、その間に工事の人が頭上に糞が落ちないように画用紙のようなものを巣の下にくっつけてくれて、今お店は始まって店の中の席からガラス越しに見るとちょうど雛が4羽育っているところだった。

親鳥が盛んに餌となる虫を持ってきては雛の口に入れている。見ると3センチくらいのトンボのように見える。口はともかく全部入れるには大きすぎると思うのだが、2、3回クイッと押し込んでいく。頭から突っ込まれた虫はうまい具合に広がった羽もすぼめられて口の中に全部入る。もうしっかり口を閉じたまま目をパチクリしているようにも見えるが、その状態でどれくらいで消化するのだろう。

もう一回やはり同じような虫を取ってきて、隣の雛にも同じように与えた。

途中の口からはみ出ている胴体を、それ、押し込むの?と見上げていると、器用に口の中に入れる様子やその後の雛の顔に、思わず吹き出しそうになりながら見ていた。

 

駅の階段上り口の頭上にある2カ所の防犯カメラとセンサーの上にも器用に小さい巣が3つあった。やはり頭上に糞が落ちないように、JRの人の手作りなのか可愛いツバメの絵の描いたダンボールのような糞受けが巣の下に付けてある。

ところが、今日見たらこの間までその3つの巣に雛が孵っていたのだが、一つの巣しか雛がいなかった。親鳥はその雛のいなくなった巣に何度も飛んできているのだが、雛がいないので近くで休んでいた。雛が巣立ったのではなく、いなくなって戸惑っているように見える。

こんなに人通りのあるところでもカラスが襲ってきたのだろうか。

残った一つの巣の雛たちが無事育つといいのだが。

 

もう一つ鳥の話題。

立川市から日野市へ行く時に多摩川を越える。橋を渡っていたら、頭上に大きい鳥が飛んでいる。羽の模様が少し見えるくらい近くに飛んできたのでiPhoneで撮ろうと思ったのだが、すぐ高く上がってしまった。ピントも全然合わなくて写らなかったが、そこへ反対側から歩いてきた男性が「何の鳥か解りますか?」と話しかけてきた。

「よくわからないけど、トンビですかねえ」

と言うと、

「いや〜、鳴いてないでしょ、ずっと見てるんだけど、鳴いたのを聞いたことがないんだよね」

確かにトンビだったらピーヒョロロと頭上で鳴く声を聞いたことがある。今は見ている間には全く鳴いていなかった。

「じゃあ、もしかしたら、オオタカでしょうか」

今年昭和記念公園オオタカが巣作りしているニュースがあったのを思い出して一人ワクワクしながら言ってみたのだが、あっさり否定された。

「鳥の図鑑とかあるでしょう、それを持っていればわかると思うんだけど、持ってないんだよね。水辺にいる鳥で調べれば、2、3種類いるんじゃないかなあ」

それ、持ってるんです。しかし、うちに帰って『日本の野鳥 650』『野鳥図鑑』見てみたのだが、結局はわからなかった。

 

 

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