大山阿夫利神社

気がつくと随分と長く更新していなかった。

もう夏鳥だって多摩丘陵からは飛び去ってしまったかもしれない。記事として、今更なのだが、連休の時に2年前に行った大山へ行ってきた。

立川市にも大山道があり、昔の人はその道を通って大山へお参りに行っていたのだろう。『オオカミの護符』(小倉美惠子)という本を読んでいた時、大山詣での「雨乞い」の儀式のことが書いてあった。それによると、日照りが続き、作物の実りが危ぶまれると、村の若い男衆がリレー方式で大山に走り、山頂の滝から「お水」をいただいてくる。片道40キロ、標高1252メートルを休むことなく、こぼすことなく、早暁に出発して日没までに運んだという。戦後は自転車になったというが、昭和27年ごろまで行われていたという。不思議なことに大山さまから水をもらって雨乞いするときっと雨がふった、という。

今は車で行って、参道を歩いてケーブルカーに乗って大山阿夫利神社の下社に着く。

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相模湾江の島などが見渡せる。

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この横が登拝門があり、入り口で自分でお祓いをしてから入るようになっている。そして急な階段がある。ここで標高696メートル、ここから徒歩90分で標高1251メートルになる。山に入る、という特別な気持ちになる。今の私の足では上には行かれそうもない。拝殿脇にお水を汲める入り口があり、お水を頂いてきた。

さて、ここまではスイスイと上がってきたものの、振り向くと帰りのケーブルカーに乗る人の列が、ここまでで30分待ちという所を折り返して登ってきたあの階段の半分まで登ってきている!ケーブルカーの距離を歩くと、男坂35分、女坂で50分くらいと看板にあったので、まず茶店でソフトクリームを食べて考えて、男坂を下ることにした。

手すりもなくて、転げ落ちそうな急な階段をやっとこさ降りてきた。頭の上で「ホイホイホイ・・・」というような、鳥の声が聞こえるものの、姿はまったく見ることさえできなかった。

次の日から3日間はふくらはぎの筋肉痛で階段を下りるのが辛かった。夫はふくらはぎではなく、太ももが筋肉痛になった。使っている筋肉が人によって違うらしい。

 

(追記) 書き忘れていましたが、そのケーブルカーは新しくなるそうで、5月18日から9月まで運休になるとのことです。
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