チョコレート売り場からは遠く離れて

木曜日は暖かくて、コートの代わりに革のジャケットで出かけても少しも寒くないわ〜という感じだったが、金曜にはまたコートが必要になった。

昨朝、ベランダでヒヨドリが呼んでいるので、ビスケットを砕いて並べるとすでに頭の上の物干し竿に止まって待っている。随分と慣れてきたのねと思っていると、今朝はメジロがやはり物干し竿に止まって待っていた。もう人間がすぐ近い空間にいるのにも恐れないほど慣れてしまったらしい。そろそろ梅も咲き出すと、ベランダに来るのも終わりだろうか。

今年はメジロムクドリが毎日来るようになったが、すぐ近所の庭に木があるお家ではシジュウカラを見かけるが、ベランダからは一度も見かけない。スズメとメジロは一緒に毎日来るのだが、シジュウカラはビスケットのようなものは食べないのだろうか。

木曜日に佐藤美術館で「花の饗宴展」を見てきた。チケットを頂いたのだが、チケットの絵にもなっている、堀文子さんの絵が見たかったから。堀文子さんの絵を含め、大阪花博で展示された日本画がメインに展示されていた。

梅の花を題材にしたものも幾つか並べられていたが、花と鳥の構図で2つの作品が梅とシジュウカラだった。私にすると素人のせいか、梅とメジロの方が取り合わせる感覚?あるいは絵や写真でよく目にする風景のように感じるのだけど、絵を描く人の目から見ると違うのかしらと思った。

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 買ってきた絵葉書。左は牧進「浅き春」右が堀文子「流れ行く山の季節」

それから「堀文子の言葉 ひとりで生きる」という本も買ってきた。日本画家の人はプロフィールを見ても100歳以上の人が大変多い。堀文子さんは大正7年生まれということだが、まだまだお元気なのではないだろうか。(去年東京新聞の投書欄で投書が載っていたのを読んだので)70歳イタリアで一人暮らし、80歳でペルー、81歳でヒマラヤへという経歴にはただただ圧倒される。

もう一つ新聞配達のお店から招待券に応募して頂いた千秋文庫の「雪舟とその流れ」展にも行った。どちらもJR総武線の駅から歩いていける距離だった。こちらは佐竹家狩野派模写絵画展というものだった。

行く途中にすぐ近くに靖国神社があった。今までその近くを歩いたことはなく、初めて靖国神社に行った。

参拝して、バスで来た一行がガイドさんに連れられて遊就館に行くのを追い越して入ってみたらガラス張りの建物のフロアーに零式戦闘機が飾られているのが飛び込んできた。入館券を買わないと上の展示室には入れないので、出口付近のお土産を売っているコーナーのみ見てきた。関連書籍がたくさんならんでいたが、表紙に大きく日本が中国をだまらせる(または中国をだまらせるのは日本か正確には覚えていない)と書いてある雑誌や首相の参拝は当前のようなタイトルの本や特攻隊の話の本がたくさん並んでいたが、「きけわだつみのこえ」とか「真実のわだつみ」といった本は見あたらなかった。

掲示板に特攻隊の遺書が貼ってあり、文末に両親に靖国で会いましょうとあった。義母の弟が亡くなっているが、義母は靖国神社には来たことがないという。どう思っているのだろうか。聞いてみたことがあるが、よくわからなかった。私はなんと言ってお参りするべきだったのだろうか。「申し訳ありませんでした。お許しください」と心の中でつぶやいた。

 

 

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