何年か前からプランターからいつの間にか生えてきたミニバラが綺麗な花を咲かせている。開くと花が以外に大きい。一年でちょっとづつしか大きくならないのだけれど、花の数が毎年一つくらいづつ増えて、今年はあと蕾が2つ。
こちらはお花屋さんでポットで買ってきて植え替えたミニバラ。買った時は緑がかっていたのだけれど、今はほとんど白か少しピンク色。寄せ植えではないのですが、色々生えてきてしまっている。
福生市郷土資料室で「中西悟堂と西多摩」という企画展をやっていると新聞に紹介されていたので見に行った。日本野鳥の会を創設し、鳥獣保護に尽力し、「野鳥」という言葉を作った人で、昭和(間違い!)44年1944年9月から10ヶ月間、杉並区から福生市に疎開していたそうだ。
書簡やスケッチなどが展示されていた。日本野鳥の会の冊子が展示されていて、その頃は写真はほとんどなかったのだろうか、創刊号の目次が開かれていたが、沢山の作家の名前が並んでいてすごく読み応えのありそうな冊子だった。
福生は車で通ることはあるが、青梅線の牛浜の駅で降りるのは初めてだった。
資料室まで歩いて10分、少し遠回りになるが後ろの公園の道を歩いた。
帰りに資料室をでてから駅と反対方向へ向かっていくと、国道16号にでる。横田基地が正面にある。通り沿いの「木を植えるレストラン オーロラ」へ行ってお昼を食べた。車で16号を通る度にこの3年くらいずっと行きたいと思っていたので、牛浜駅に来て良かったと思った次第。
食事して帰り際、会計の時に横のディスプレイのところに置いてあった冊子のタイトルが「森になる」というもので気になって、手に取って「これ、売ってるんですか」と聞いたら「テイクフリーです、どうぞ」と言われてもらってきた。
帰りの電車の中で読んだら、一般社団法人 森になる 設立記念シンポジウムの記録とあり、何かと思ったら、スウェーデンの世界遺産「スクーグスチルコゴーデン(森の墓地)」をモデルとした、終末、埋葬・葬送のあり方を調査研究し、木を植え自らが森になるというものだった。
そういう森もあるのかとびっくりしたがとても心を惹かれた。
今私も森になりたいと宣言したところで受け入れてもらえそうも無いが、今、大地から一本の木が芽をだして、やがて大きく育って500年か600年経った頃にはその木が世界が変わるのを見届けてくれるだろう。