天気予報ではまだ雨かと思っていたら、朝起きると爽やかな青空だった。
空気もすっかり湿度がとれて、爽やかな風が入ってくる。
そんな土曜日の朝。
ピーナツバターで始まる期待で目が覚める。
今読んでいる、片岡義男さんのエッセーでタイトルの『ピーナツバターで始める朝』という1編がある。
出来るだけ普通の食パンのスライスを、トーストしなくてもいいから、その片面をピーナツバターを塗りつけるための平面として利用する。もうひと切れのスライスには、葡萄のジェリーを塗りこめる。そしてこのふたとおりのスライスどうしを貼り合わせ、かぶりついて噛み切り、ほど良く噛んだのち、牛乳とともに飲み下す。
丁度、台所にピーナツバターがある。
少し前に冷蔵庫の整理をして、期限切れの古いピーナツバターを出したままにしてあったのだ。そう、家ではあまり人気がないようで、誰も食べないままだったが、中を見ると全然異常はなさそうである。味見をしても変わりはないようだったので出してあったのだ。
ピーナツバターに葡萄ジャム!そういえば葡萄ジャムって、あまり食べた記憶がない。そう思っていたら、先日漱石の美術展に行った時にちょうど漱石のジャムとして、ブドウジャムを売っていたのでそれを買ってきた。
昨日はおいしい食パンも買ってきた。
なにかすごく新しい味を期待してしまったが、あくまで、ピーナツバターに葡萄ジャムが一緒になった味であった。
昔、友達のお弁当でサンドイッチの具がバナナとジャムのサンドで、そういうサンドイッチもあるのだと驚きだったが、いまだに自分で作って食べたことはない。
そう、甘いパンが実は苦手なんでした。
- 作者: 片岡義男
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