1月も今日で終わり。もうずいぶん日も長くなった。明日は3月の気温になるという。外に出たくなってくるが、中国からの大気汚染もやってくるという。
テレビのニュースを見ながらただ過ぎていく日常に埋もれてしまう。
前回に続き、本屋で買って来た本。
- 作者: 牛田守彦
- 出版社/メーカー: ぶんしん出版
- 発売日: 2011/11/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
武蔵野市にあった、中島飛行機武蔵製作所の空襲を記録している。
この本のプロローグで作者の牛田さんが平和とは?と問いかけている。
平和とは、「戦争や紛争がなく、世の中が穏やかな状態にあること」とあるが、相対的に世の中には戦争や紛争があるのを前提にして今それがない状態とも理解できる。今は平和だという時に、いつでも戦争や紛争が起こりうる世界、または自分が住んでいる所からはなれた地域によっては今現在も起きている世界でただ、今が平和に過ぎたという意味の様な気がする。本当に私たちが住みたい平和な世界というのはそういう意味の平和という言葉がなくなった世界なのかもしれない。
そう、この世界は平和であっても、国土の中によその国に基地があったり、国境線が住んでいる住民の生活に関係なく直線でひかれていたりする。
安倍総理の所信表明演説というと、平成18年の時に「美しい国、日本」のフレーズに感動したのだが、今回は「強い日本」を創るという。
経済や外交など広い意味であっても、日本 を守るためには武力も必要となるのが強い日本の条件と言っているようにも感じる。
平成18年も憲法改正議論があったが、安倍総理は改憲にむけて取り組むようだ。
日本国憲法の全文には
「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。」「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う」
とある。
理想は現実とはどこまでも離れていくということなのだろうか。
今、ここではなくても、過去、未来、現在、世界のどこかで戦争は続いている。無くしたいと願いながら戦争に関わっていくことになるのだろうか。
石破氏が言っていた、テロに巻き込まれた日本人を救出するために自衛隊を派遣できるようにするということは、武装した相手の前に当然武装して向かうということになるのだろう。現実を理想に近づけていくためにはどうすればいいのだろうか。