お金

リスは木の実を秋になると必死に集めて食べきれない分をどんどん運んであちこちに埋めたり、隠す。そして、冬に食べ物がなくなったらそれを食べるつもりなのだろうが、どこに埋めたかを忘れてしまうこともあるという。
というより、土の中に埋めた種やドングリはしばらくすると発芽してくる。
つまり、餌を隠すというより、つぎの年の食べ物を植えているようなものである。
自然の世界であったら、食べさせてもらった分植えることで次の植物が育ちまた新しい実となるのだから安心して蓄えておける。
リスが餌を隠す時に、そこまで考えているのかどうか聞いても答えてくれないけれど。

人間がお金を蓄えるのと少しだけ似ている。
それは最初の部分。たぶんリスも人間も自分が後で困らないようにとっておこうと考えてまず貯めて見る。
お金もドングリを植えて木になって実がなるようにどんどん増えるはずだった。いやいっときは確かにどんどん増えた。
でも、もうその事自体が世界全体を考えたらカラクリだったとわかり始めている。
お金を銀行に預ければ増える?投資すれば増える?
無限に増え続ける?貿易で黒字になれば何処かの国は赤字になり、結局お金が無限に増える事はあり得ない。


しかし、お金が無ければ生活できない、そのうち飢え死にしてしまう、そんな思いからすら解き放てない。
あらゆる思い込みに縛られてしまっている。

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