子供の頃近所にある生垣に揚羽蝶の幼虫がいるというので、とってきて空き箱に入れて飼っていたことがある。餌となる葉っぱがなくなるとまた枝をいただいて来て、しばらくすると蛹になりやがて揚羽蝶となった。

祖母が遊びに来た時にうちの駐車場の所に箱を置いて小松菜の種を蒔いて行った。しばらくすると葉が茂って来たと思ったら、モンシロチョウが卵を産んでかえった青虫がたちまち葉っぱを食べ尽くして行く。
その幼虫を全部またもや箱にいれて飼って見た。20匹ぐらいいたように思う。空き箱にガーゼーをかぶせゴムで止めて置いて葉がなくなると足しておいたら、やはりそのうちみんな一斉に蛹になった。
ある日学校から帰ってくるとまたもや一斉に羽化していた。

そっとベランダで蓋を外して置いて様子を見ているとそのたくさんの蝶が一斉に飛び立っていった。

その後大人になってからやはり近所で揚羽の幼虫を見つけ子供と一緒に観察をして見たら、何故か蛹になったきりかえらなかった。
子供と一緒に科学館に遊びに行った時に虫の展示企画があってきいてみた。たぶん寄生虫のせいで、蛹のまましんでしまったのだろうということだった。

蝶になるということだけでも、虫の世界で外敵に食べられないで羽化できることは其れなりに難しいことだと知った。

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