願いを込めての予防接種の予約がとれたのは2週間以上先であった。
どうして、気休めだと思いつつも注射 を受けさせてしまうのか、今日も考えてみる。
インフルエンザワクチンは重症化や死亡を防ぐには一定の効果はあるが、感染や流行を完全に防ぐことはできない。それを承知で、正しい情報に基づいて各人が判断するものなのだ。
そう、かかることは罹るけれど軽く済んだということの為に受けるのだ。でも、インフルエンザになって予防接種をしていたから、1日ですんだという話は聞かない。あくまでも脳症などの重症にはならずにすんだということで、普通に罹った場合との差はそれほどはっきりとしないのではないか。もちろん、高齢者とか入院患者が罹った場合には、死亡率で差があるかもしれないが。
本当はインフルエンザに罹ってしまったら、とにかく寝ているしかないのだ。注射や薬で休まずに働いたり、出かけたるすることは出来ないのだ。
でも、何故か注射をしたり、一刻も早く(48時間以内に)薬を貰わなければいけない様な気になってしまう。
国も新型インフルエンザに備えて国民全員に注射を打つべくワクチンを用意すると聞いて、打たない選択肢がないのかのように錯覚してしまう。
インフルエンザで寝込むことが、「あなたが注射を打たなかったせいよ」と言われそうな気になってしまうのだ。
先日ニュースで今年免疫力をあげる効果があるというヨーグルトが売れて欠品していたので、今から増産体制に入っていると言っていた。
薬が心配だから、食べ物で免疫力を上げる。
これもよく考えると、不安をあおって、効果をうたって消費をあおっているとも言える。私たちの心理の問題。