その昔。
ほっぺにくるんとした3センチくらいの透明な毛が生えている女の子がいた。
ゴミかと思って取ろうとしたら、「神様のアンテナだから、取っちゃダメ」と言った。
私にも生えてこないかなと思ったけど、なかなか生えてこない。
彼女はどんなことを受信していたのだろう
そんなことをふと思い出していたら、昨日読んだ本の中にこんな言葉があった。
私は自分の意識を無線機にたとえて考えるようにしている。私は無限のチャンネルを持っていて、チャンネルのチューニングは私に任されているのだ。選んだチャンネルはそのレベルの電波を発信し、また受信する。そして私はその時自分の選んだチャンネルに応じたものの見方や体験をするのだ。言い換えれば、チューニングによって、私たちのものの見方や体験を私たち自身がコントロールすることができるのだ。
『楽園に帰ろう』 新妻香織
今私の合わせているチャンネルはノイズがいっぱい。
それは私自身が発している周波数でもあるのだ。
上の本の作者は前回書いたブログで触れた人で本を出しているのだが、探したのだが近所の本屋には なかったのでアマゾンで注文した。新書はもうなく中古品のみになっていた。しかも値段は一円だった。幾つかの書店名での扱いもあったがアマゾンの中古の在庫になっているものをクリックしたら、去年Kindleの電子書籍購入した残額がまだあって送料含めて200幾らかで購入になった。数日してポストにその本が入っていた。一円では梱包材にすらならないのではないかと疑問符は残る。先日テレビで一円というものの中には情報を引き出す目的でインチキもあるので注意を促していた。今回、ちゃんと綺麗な状態の本が届いてその仕組みがどうなっているのか不思議に思う。
本の内容は作者が30歳からアフリカに5年間旅をしたその最後の1年間の出来事だが、女性がアフリカを一人で横断するというのも驚きだが、アフリカの呪術の世界に触れるという内容に夢中で読んでしまった。
風の中の枯葉のように大きのものの意志によってアフリカのあちこちに吹き飛ばされながら遠くまで旅をしたという彼女は、そのまま本になっても旅を続けて私の手元まで来たような気がしている。