ものの値段

今年になって株価は下がり続きている一方、内閣支持率は上がり続けている。

 

スーパーでカツを作る用にスライスしてトレーに乗っている肉でさえ一切れ10円とかあるいは80円だってありえないだろうに衣もついて一枚80円。

廃棄カツ0円を33円でダイコーがみのりフーズに売った。

みのりフーズは40円でA社に売り

A社はそれを50円でB社に売り、

B社はそれを55円でC社に売り、

C社はそれを65円でスーパーに売り、

スーパーは5枚入り398円で売った。(一枚80円弱)

どの業者も右から左に商品を回しただけでお金が入ればそれがどんな人が作ったのか、どうやって作られたのか、誰が売ったのかまるで関係ない。

途中の業者も元々安すぎるということに関して、何の疑問もないことが怖い。みんな自分たちが食品を売っているという意識があまりにも低い。

しかし、まともに売っているものでもこれくらいなら60円から70円で仕入れているので、40円なら安いと思った、とA社の仕入れ担当者が言っている。

普通に売っているものもどこで誰が作ったか、その元の牛や豚はどこでどう飼育されたかということは全く承知していないのだろう。知ろうともしていないのだろう。後から「ちゃんとしたものだと思っていた」と言う。

廃棄物処理の方法にしても、最初の報道では7000枚は堆肥にされたとあった。ビーフカツで作った堆肥も有機肥料になるのだろうか。

 

人を信頼して食べ物を買う、それが揺らいでいく。口に入れるものがどこから来たのかわからない恐怖。それの値段にいくら払うべきなのか。

 

先日の「田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」」の渡邊さんのパン屋では食パンが350円、くるみパンは700円で売っている。仕入値から原価計算するとどうしてもその値段になってしまう。一体誰が買ってくれるのだろうか。

買ってくれる人がいて商売は成り立っているが、買えない人もいるだろう。

 

アメリカでは所得の低い人ほど肥満の傾向があるという。ハンバーガーやポテトやフライドチキンしか食べられないからという。

 

日本も同じようになっていくのだろうか。

 

それとも飢えに悩まされる日々がもう直ぐやってくるのだろうか。毎日廃棄される量を考えてみると、そのうちしっぺ返しがくると思える。

 

 

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