10月になってから、暑くもなく寒くもなくお天気の日が多い。けれどあまり外に出かける機会もないままブログも随分ご無沙汰になっている。
まだ紅葉には早いけれど、紅葉になったら多分人がたくさんくるだろうから、一足先に薬師池公園に行った。先日送られてきたJAFの冊子に美しい紅葉の写真があり、初めて知った。
池はちょうどかいぼりの作業中で、池の半分は水が少ししかなくなっていた。
少しだけ色づいてきているけど、楓などはまだ青かった。はす田や花菖蒲田などそろぞれの時期に見頃がたくさんありそうだけれど、ちょうど今は端境期だった。
池の周りを半周まわると、萬葉草花苑があった。
小さな草花達
手すりに止まった赤とんぼ。
禅師丸という柿。実が付いているのが見えるけど、取って食べるのかしら。
大滝、名前ほどは大きくはなかった・・何故か池の水が白い。やはり、紅葉の頃に見てみたい。
さらに上に行くと、薬師如来を祭った薬師堂がある。天井には狩野派の絵師、狩野信矩が描いた龍と天女の絵が描かれていて、来週から始まる東京文化財ウィーク中は開堂されるそうだ。
ただし ご本尊の薬師如来は、秘仏のため、12年に1度、寅年の4月上旬からの一ヶ月だけしか拝観できない。
明治16年に再建された総欅造りの御堂。彫り物と複雑な木組みに見とれてしまう。
樹齢不詳のイチョウの木が立っている。写真では太さも高さも写せていなくて残念。明治6年に崖崩れで3メートル埋まり、見事な根張りは地中に隠されていると、プレートに記されていた。
イチョウの木といえば、新奥多摩街道にもイチョウ並木が植えられているが、あまりに枝を伐採し過ぎて、1年たってもほとんど枝の形もスケスケに見える位にしか葉が無い。おそらく落ち葉が大変という理由や、住民から苦情がでたなどで、思いっきり枝を払ってしまうのだろう。イチョウを植えた人と管理する自治体の考え方の違いもあるだろうが、木の生育を全く無視していて、木のもかなりの負担がかかっているように思える。
電線に届く高さになれば、上を切り落とし、枝もほとんど払って、電柱のようになっている街路樹があまりに不憫に思える。そして、枯れるかすると、また細い若いイチョウの木が植えられている。
見上げると、イチョウに見下ろされていた。
薬師堂からさらに上がると出口になっていて、公園の外側を歩いた。
どんぐりがぽとぽとと降ってくる。
公園の向こう側は畑が広がっているが、その向こうはまた丘陵になっている。七国山(ななくにやま)と地図にある。
その時、ヒューと汽笛のような音が聞こえたので、子供用の汽車でも走っているのかしらと言ったら、「鳥の声じゃないか」と夫が言った。
ちょうど犬を連れた人がすれ違いながら、あれは雉の声ですよ、と教えてくれた。去年は番いが一組いたそうだが、今年は雄だけみたいだと、話していた。林の方を見たけれど、姿は見つけられなかった。
先にはダリア園があり、花の時期とあったが、時間の関係で帰ることに。駐車場が2時間ぴったりで50円だった。