午前4時、窓の外は雨の音

昨日の夜は昼間の熱波も治まって、涼しい風が開け放した窓から入ってきていた。しかし、天気予報では夜から強い雨になると言っていたので、窓を閉めてから眠った。

目が覚めたのは4時頃、締め切った部屋の暑さに耐えかねたのか、夫がクーラーをつけてその下の床で寝ていた。お手洗いに行ってから再び布団に横になる。いつもなら、夜中に起きることはあるが、再び寝入るのに時間はかからない。私は不眠とは無縁で、むしろ多眠?眠過ぎなのだ。でも今日に限って寝付けなかった。

しばらく雨の音をただ聞いていた。頭はすっきりしている。いつもだったら、朝方は眠気が取れにくくて、目をつぶれば2度寝3度寝は得意なのに。外はすでに明るくなっている。障子を開けて窓に顔を近づけた。すると鳥の声が聞こえた。ヒヨドリだろう。それにしても家の近くでいつもアンテナの上や電線にきてはないているが、この雨ではびしょ濡れではないのだろうか。木の中ならまだそれほど濡れないで済むだろうに、なんでこんな住宅地にちゃんと来ているのだろう。

昨日の報道ステーションNHKで安保法案の強制採決と反対するデモの中継を見た。

 

自衛権の行使という言葉は守るためといい、自民党を応援している人にはそれがなぜ悪いという。戦争反対と書いたプラカードが安全保障の法案に反対するのになぜ戦争反対となるんだという。安倍さんの「戦争を未然に防ぐための法案」という言葉を信じている。

あるいは戦争になってもしょうがない、と思っているのではないかと思える。本当は全て壊れて廃墟になった街を復興する方が需要が伸びて経済が再び発展するだろうとおもっているのではないのだろうか。

 

昼間の会話。

今日は何の採決をするの

安全保障法案を強行採決するっていうのでニュースでやっているの。

でも国を自分たちで守らないでどうするの。

自分の国は自分で守らなくてどうするの。

 

学徒動員で機銃掃射から走って逃げたり、食事にゴミや段ボール入りのご飯を食べたりしているそんな体験を常々話す彼女は、今の日本の若者が不甲斐ないと思っている。

 

私はなにも言えなかったのだ。眠れないのもしょうがない。

 

眠れないまま1時間以上すぎて、枕元の読みかけの本を読み始めた。

ジャレド・ダイアモンド著『昨日までの世界ー文明の源流と人類の未来・下』・だ。たいていすぐ眠くなってしまうので、毎日10ページくらいしか進まないのだが、今読んでいるところは第5部 宗教、言語、健康 第10章多くの言語を話すのところだ。

(p.270)

人間はだれしも、言語や宗教、民族性、政治信条において異なり得る。それが現実であるとすれば、抑圧や大量殺害に代わり得る唯一の代替案は、人々が相互に寛容になってともに暮らせるか否かにかかっている。

 

 

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