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石井桃子さんの家

散歩

1月に石井桃子さんの『プーと私』を読んだことを書いたが、今度は『新しいおとな』という本を読んでいる。そして、石井桃子さんの自宅で「かつら文庫」という子供の図書室を開いていたことを知り見学に行ってきた。

荻窪駅から徒歩8分。1958年から開いていたそうで現在も土曜日に開いている。大人向けに2014年4月から改修されて書斎や展示室が火曜日と木曜日に公開されているというので、前日に電話して申し込んだ。私の住んでいたのは隣の西荻窪なのに、今まで全く知らなかったことは残念で悔やまれる。阿川佐和子さんは阿佐ヶ谷あたりから子供のころお兄さんと電車で通っていたそうだ。

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『天然生活』という雑誌の2015年2月号に「石井桃子の仕事」の記事が載っているがそちらにちょうど書斎の写真が掲載されている。書斎の本棚の本を手に取ることもできるのだが、いくつかは手に取ったものの恐れ多くて背表紙を眺めている時間の方がずっと多かった。机の前と後ろの天井までの本棚に並ぶ様々な資料や原書やびっしりと英語の書かれたノートなどに囲まれて石井桃子さんの仕事を本当に近くで見ているような気持ちになった。

子供の図書室から階段を上がって書斎へ行くのだが、リビングのドアまでの廊下の壁面が天井まで本棚になっている。本当はその空間だけでもずっと見ていたかった。

南側の庭には福寿草が咲いていた。南向きの明るいリビングと寝室だった部屋にはキャビネットの食器や小さな鏡台などが残されていて、すぐそこに生活している空気があった。

別棟の展示室には全国にある家庭文庫が示された日本地図が貼ってあった。各文庫の活動の冊子などがあり、たくさんの文庫があるのを知った。

販売していた本もあったので『三月ひなのつき』を買った。お話の中にでてくるお雛様は「かつら文庫」ができたときに石井桃子さんと親しかった犬養道子さんから贈られたもので、ひな祭りの頃には飾られているそう。本物が見てみたかったが、残念ながらちょっと早かったようだ。

2007年3月10日が100歳のお誕生日で、その時のお祝いのお返しに書かれたエッセー「雛まつり」という冊子をかつら文庫へ募金したら頂いた。その中にお雛様の写真もあった。私が来るのはちょっと遅かったようだ。せめて自分の子供がまだ小さかった時に来ていたら・・

 

前後したが、荻窪駅のかつら文庫のある南側ではなく、北側のロータリーには荻窪の名前の由来である「荻」が植えられている。昔は善福寺川沿いにたくさん茂っていたがもう見られなくなってしまったという。

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