11月に入った。連休だったけれど曇り空と雨で今朝外にでると、街路樹の百日紅の葉が半分くらい落ちていた。見上げると葉の色も緑色が急に黄色くなっていた。
9月になったら、寒さを感じ始めてあの暑い暑いと言っていた日々さえもうすっかり忘れている。夜寝る時は腹巻きをして、冬用のシーツを敷いて、レッグウォーマーも欠かせない。対策をすれば暖かくぐっすり熟睡できる。
まだ、暖房をつけることなく、頑張ってきた。それについて考えてみると、いつの間にか暖房はスイッチを押すだけという安易なものになったしまっていたので、一体いつから暖房を使っていいものかが分からなくなってしまった。
別世帯になっているおばあちゃんは、寒い→即、ONなので9月に冷房を切ったら一週間くらいで暖房に切り替わっている。
しかし、311以降昔の「まったくすぐブレーカー切れちゃうんだから!」などと言っていた自分を深く反省して、まず寒かったら洋服を一枚多く着ることでそのスイッチを押したい誘惑を押さえている。
部屋の温度計は20度ある。閉め切ってあれば気密性はいいから、そんなに部屋の気温が上下する事はまだない。しかし、とても寒く感じる。
19度になるともっと寒く感じる。ほんの一度二度でもなんでこんなに寒く感じるのか不思議なくらいだ。
冬でも薄着で温かい部屋でアイスクリームを食べるような生活が理想みたいに考えていた頃には見えなかった、そういう生活をしたいとか言う前に、エネルギーについて、気候について、暮らしについて、食べ物について、全てに違う視点から見えてくるもの。
以前のようになんのためらいも無くそのスイッチを押していた頃にはもう戻れない。
昔習ったことのある胡麻豆腐を作ってみた。
結婚してから1度も作ってなかった。
以前、テレビで何処かのお寺で作っているのをやっていたが、本格的に作るのは胡麻をすり鉢でする所から3時間、葛を入れて練るのに1時間だったかとにかく時間がかかるものだった。
スーパーで吉野本葛と練り胡麻を買ってきたので、お鍋で出し汁と混ぜて練る事30分。
作り始めたら手を休める事はできない。テレビで日本シリーズをやっていたので、心のなかで応援しながら、練っていた。素晴らしい映画を見ている様な試合だった。