私も旦那も、もう結構耳は遠いかもしれない。テレビや台所で水音が入ると、2,3メートルの間の会話はほとんど無理。わりと大きめの声で言えば大丈夫かもしれないけれど、どうもぼそぼそ言われると全くわかりません。こちらも、声を張り上げるのは疲れるし。
そこで補聴器の話。
70代位で使い始めるひとが多いかと思うのだけれど、その扱い方が結構手がかかる。しかも高い。高ければいいってものだと言わんばかりに、良さそうなものが高かったりする。片耳ん十万円也。
今86歳になる、家のおばあちゃんは7年くらい前から使い始めた。
耳の穴の型をとって、その人の耳に合うように作ってあるのだが、入れ方が悪いと隙間が出来て高いピーっという音がする。これが本人には全く聞こえないのだが、こちらはいつも気になる。何度も言って耳の穴にぴったりと入れるようにやってみるのだが、いつもちょっと自分で触るとすぐずれてしまうのだ。
そして、その小さい機械の中に電池が入っているのだが、ONにしたままだとすぐに電池が切れてしまうため、外したらOFFにしておく。それがまた小さいぽっちをちょっとずらしてOFFになる。さらに2週間位で電池を取り替えるのだが、そこのぽっちを今度は開いて電池を取り出して入れる。指先不器用だとやってられないかもしれない。
さらに、問題はテーブルの上のタッパーに必ず入れるように言っているのに、ついどこかで外してしまい行方不明になる。
すると、その小ささでは布団からかばんから、何から何まで探さなくてはいけないのだ。もちろん、出かけていなくて、家の中でなくしたとはっきりわかっているからだが。
で、タンスの上にあったこと1回、床に落ちていたこと1回、ズボンのポケットに入っていたこと1回。
行方不明1つ。
あの、メーカーさん、いい加減にもっと高齢者に使いやすいように考えてくれませんか。ひもがつくのもあるらしいですが、首に引っかかると危ない気もするし。
せめて無くした時にはリモコンを押せばブザーがなるタイプ。
これからは市場が増える一方だと思うので、今までは専門のメーカーに限られていたけれど、家電のメーカーも参入してくるようだから、値段も下がるようで、どうにか使いやすいもので安いものになるといいと思う。
そういえば、先日新聞の投書で年配の方が、最近の階段についている波形の手すりが使いにくいというのがあった。その後、それはデザインではなく、考えられて作られたという話だったが、使う人にはそう感じられないのは、使う人の状態まで考えられていなかったのだろうか。
実はズボンのポケットで見つけたのは昨日。
3日前から、無くしたと言っていたおばあちゃん、すぐ見つかるかと、簡単に探していたのだが、出てこないので、昨日自分で電話をかけていた。
「検査に言って、機械を落としたんですけど・・」
丁度その時に、主人がその場に行ったので、病院にかけてると思い、代わって、「おととい、健康診断に行った〇〇ですが、補聴器を落としたのですが、届いてますでしょうか?」と言った。
「こちらは104です」
と言われたそうな。
それから私と主人の2人で探して見つかりましたとさ。