消えていく建物

少し前にある方のブログで、建築家の板倉準三の設計した神奈川県立近代美術館が壊されるらしいことを知りました。その後新聞で同じ板倉準三の東急東横店西館も取り壊されることを知りました。丹下健三設計の赤坂プリンスも解体されていて、戦後モダニズム建築が消えて行くとありました。

もちろん惜しまれているでしょうが、一方では惜しげも無く壊してしまう。

建築家が自分の作った物に対してどれ位残ると考えていたでしょうか。こんなに早く消えていくとは想像していなかっただろうと思う。

今読みかけの本。

失われた手仕事の思想 (中公文庫)

失われた手仕事の思想 (中公文庫)

この本の中で石工の話が載っている。

今お城の石垣を復元するのに、昔のやり方ではできない。コンクリートで裏打ちをしないと許可がでないのだ。昔のやり方で現在まで保っているにも関わらず、することができない。

標準的な試験結果はでているという。

「コンクリートの強度は1平方センチメートルあたり150キログラム。150キロの力を1平方センチにかけると壊れるということです。ところが花崗岩の場合は1600キロの力でやっと割れるんです。ほぼ10倍です。それに風化の速度が花崗岩の場合は表面の1ミリが崩れるのに150年です。石垣の石が風化で崩れることはほとんどあり得ないということですよ。それでも今の工法ではコンクリートで土圧を止めて、その前に化粧として石垣を積んでいくしかないんです。ですから、今なら技術はあるんですが、昔の方法で、指定された高さ以上の石垣は組めなくなっています」

 

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こちらは昨日の国分寺の殿ヶ谷戸公園の中の岩崎別邸。1934年に建てられ、いま3分の1残されている。(公開されているのはこの部屋だけ)

こちらは公園となり残された建物。

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