インスタントコーヒーはブラックだった。ミルクと砂糖は合わないと思っていた。その後、年を経る毎にミルクが入り、砂糖が入るようになった。
知り合いから煎りたてのコーヒーを頂くようになり、気がつくと開けたままのインスタントコーヒーが3分の1程残ったままで、少し湿気て固まりかけていた。
朝の食卓にコーヒーの香りが起ち、それが当たり前の日常に気づいてしまう事。
自分をぐっと引き戻すもの。
いつだって過去には戻れない。でも忘れてはいけない。ブラックコーヒーを飲んでいた自分の過ごした日々を。
そんな言い訳言ってないで、忘れて湿気かけたコーヒー飲めばいいじゃないの。
暖かい1杯のコーヒーが身体の中を暖めてくれる。