8月の朝、空を見上げると青く、雲一つない。心地よい風が吹いている。
気温は相変わらず30度以上の暑さになるものの、湿度が低くなってぐっと楽に感じられるようになってきた。
昨日の『隠れた脳』という本を読んで考えていたこと。
私たちは無意識のうちに色々なことを瞬時に判断している。それは自分で意識していなくても、好み、道徳などの基準を持っていて、意識して判断することとまた別の基準であるという。
これはアメリカでの実験であるが、まだ親が子供達に人種の偏見など植え付けていないと思われる幼児たちに、白人と黒人の写真を見せて、悪いことをした人がいます、どちらでしょう、と選ばせるというような実験をするとほとんどの子供が黒人を選ぶという。
そういう実験のやりかたや状況がどうなのかはともかくとして、例えば本屋さんのレジに並んで、たまたま空いていて、カウンターには店員さんが5、6人並んでいて、いらっしゃいませ、と言われた時にどの人の所へ本を持っていくかという時に、自分では意識することなく、その中の一人の人の所に行って会計をする訳である。
とりあえず、一番近い人か、出口に近い所に行こうと思ったのか、にっこり笑ってくれた女の子だったのか、とか理由はあるかもしれない。
でも、こういう理由は後から脳が考えたことで、その瞬時の時には無意識のうちに判断されているのだ。
その判断が実は好き、嫌い、みたいなある意味では論理的ではない判断基準を持っているのかもしれない。
そういったものに自分の行動は支配されているのかもしれないのだ。
以前読んだ別の本で、過去の記憶で楽しかったか、つまらなかったかということが、口角をあげていたかどうかという、肉体的なことをもとに判断することがある、というのを読んだのだが、そういうのも無意識の部分の脳の役割なのだろう。
他にも、願い事は願った後はいったん忘れることによって、無意識が叶えてくれるというのもあるけど、これも意外にその通りになる気がする。
うまく行きそうも無いことが、自分がちょうどのタイミングで動けて、うまく行ったということが確かにある。それだって、自分の行動を無意識が支配しているからと言えなくもない。
色々繋がっている気がする。