昨日のクローズアップ現代から

昨晩のNHKのクローズアップ現代は「向精神薬を飲む子供、薬漬けをどう防ぐ」というものだった。

番組の中では、3才、1才と乳幼児にまで薬が出されている現実があった。医者の方にも処方していてためらいは感じられたが、それでもかなりの割合で処方されているというのだ。

 

特に学校へ通うようになると発達障害とされて、学校から他の生徒のためにもじゃまになるから精神科へ通って、薬を飲むことのプレッシャーがあるという、母親の声を取り上げていた。

確かに薬を飲むことで、授業がきちんと受けられるということは、教育現場では望ましいが、子供がその後、一生薬漬けになってしまうとしたら、そしてその副作用や、何十年後の状態がどうかまだまだ未確認であるとしたら、 安易に薬を飲んでも本当にいいと言えるだろうか。

 

紹介されていた女の子は中学生で薬を飲み始めて何も出来ず、車椅子状態となり8年過ごし、セカンドオピニオンで薬の副作用ではないかと思った母親が薬をやめさせたいと減らしてから6年かかって、現在は農家の手伝いで働けるようになったという。

薬をやめようと思っても、離脱症状がひどく、母親はじっと見守り続けたというが、その症状は包丁を振り回したりなど、普通ならまたすぐ薬に戻ってしまいそうな状況であったようだ。

 

たぶんエジソンや、黒柳徹子さんなども今の時代では発達障害と診断されてしまうのではないだろうか。

 

これが病気であったから診断されるのではなく、薬ができたから、病気と診断されるようになったのではないだろうか。

 

そして薬が処方される。

 

その後のニュースを見ていたら、発達障害の子供に対しての保育士向けの講習会が行われたというものがあった。内容そのものより、そうしてニュースなどから、発達障害という概念の方がが一般化して、「あの子は発達障害だ」→「治療が必要」と結果的になってしまうように思う。

 

 

テレビの中で、精神科医の石川憲彦さんが、この問題は原発事故と同じでこれから、年十年と経って見ないとどうなるか分からないといふうに言っていたが、母親が、自分の子供がその効果の実験台になりたくないと思う気持ちも同じなのだ。

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