知っておきたい放射線のこと - 高校生のための放射性副読本

高校生のための放射線副読本というものを、高校生の娘が学校からもらってきた。

はじめに、で平成23年3月11日に発生した地震により、福島第一原子力発電所で事故がおこり、放射性物質(ヨウ素セシウムなど)が大気中や海中に放出されました。とある。

そこで放射線について解説・説明した副読本を作成したとのことである。

肝心の放射線による影響のページをみると、まずページの半分が身の回りにある放射線ということで、もともと自然界にある放射線を紹介し、食物中にカリウム40が干し昆布に2000ベクレル/Kgなど普段から体に取り込んでいることを紹介している。

その下に自然放射線と人工放射線としてわけてはいるものの、人工放射線はエックス線、核分裂のエネルギーを取り出す原子力発電所で生まれる放射線などがあります。と1行で書かれているのみである。

ここでなぜ、セシウムヨウ素にふれてもいないのか、プルトニウムストロンチウムもでていますと言わないのか、これだけではあまりにもお粗末ではないのだろうか?

原発から大量の放射性物質がばらまかれたからこの本を書いたと言いながら、そのものについても、考えられるその影響についても触れていない。

おきまりの、もともと1000人のうち日本人は300人ががんで死んでいて、放射線を100ミリシーベルト受けると5人増えて305人が癌で死ぬようになる、とある。

そして、がんの原因は喫煙、食事、ウイルス、大気汚染、等放射線による影響を言っておきながらこのページでは、影響なんかわからないよと言っているわけです。

でもその5人が自分や自分の兄弟や子供だったらどうなのだろう。

最後には放射線の利用として、これだけ役に立っていますと書いたあとで、コラムはリスクとベネフィットとしてベネフィットがあればリスクもあるよと書いているのをみると、本当にこれを発行している文部科学省の役人の良識を疑う。

子供たちには10年、20年、30年、長い未来が待っているのだ。

もっとその先まで考えた上で書いてほしい。

 

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